...暦とは?
暦(こよみ)と言えば通常、、1)日付、曜日、二十四節気、日の出日の入り、潮の満干、日月食などの天文的要素を骨子とし、2)日々の吉凶禁忌を記した部分(=暦注)をあわせたものを指します。 1)の部分が特に農漁業等で必要不可欠であったことは言うまでもありません。 また、2)の部分については、今の私たちからみれば迷信に過ぎないと見えるものも多いのですが、その当時の人々の物の見方、考え方と不可分なところも多く、古来から行動指針として深く人の営みの中にとけ込んできたものです。 ○○祭の日、結婚式を挙げてはいけない日、造作をしてはいけない日、葬式を出せない日・・・そうしたものの幾つかは現代でも私たちの生活意識の中に息づいていますね。休日が殆どなかった人々にとって大儀名分のたつ休息日にもなり得ました。 また暦の中に記される語彙には俳句の季語として用いられるものも多く、暦は人々の自然観に深く根付いた文化の香り高いものでもあります。 暦には多くの役割があり、それだけの需要がありました。 そんなこともあり、暦の出版は昔から一大出版産業でした。現代に至っては需要も多様化し、年末には様々なダイアリーや美しいカレンダーが店頭を飾ります。 暦注の部分には古く中国から伝わった陰陽五行説等に基づく記載も多く、各種の占いへと回路を開いています。 ここでは占いのためのみならず、そうした文化に触れるための資料として暦データを掲載します。
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◆デイリー干支・旧暦・二十七宿、六曜
日毎の干支や旧暦を調べる際にご覧下さい。(二十七宿と六曜を併記) 注)二十七宿は主に宿曜占術で用いられるもの。宿とは星座。 宿曜占術はインドに端を発し中国経由で空海によリ日本に伝来。 Photo by Sayaka Akitsuki
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