ちなみに私は透派の方々とはこれまで(今現在も)残念ながら全くご縁がありませんでした。本書の中にも記してありますように、私なりに日本の四柱推命をひも解き、考え至ったところを率直に述べたまでで、自らの正統性を主張するつもりはありません。私としては、先賢の方々の書籍の末席に本書が加えられ、日本の四柱推命の進化・発展のための議論のひとつのきっかけや一助になるならば、これに過ぎる悦びはありません。拙書をお読みくださったすべての皆様に深く御礼申し上げる次第です。
ところで、私の同居人の秋月さやかは、「太陽の運行を基にするならば、この黄経等分法は全く正しい」と言っています。でも「気に食わない点がひとつある」ともいっています。それは一日の境についてです。「太陽の南中時の正反対か、日の入りと日の出の中間点か、どっちかにしろ!」と言われていますが、どっちにも決められませんね、私には…。なお、彼女の言い分では「節気というのは黄経二十四等分法だと思っていた」のだそうです。
また、黄経を等分する方法を節気蔵干法と呼ぶ流派の人々がいらっしゃるみたいですね。その言葉を私は知りませんでした。いろいろな呼称があって東洋占術はややこしいですね。
著者記す 2001.06.02