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占夢解説

白黒の夢とカラーの夢?

質問:
「白黒の夢とカラーの夢を見る人がいるといいますが、それ自体に何か意味はあるのでしょうか。」(TV番組リサーチ担当者)

解説:
 まず、白黒の夢を見る人と、カラーの夢を見る人がいる…という分類がなされていること自体が、私にとっては不思議です。
 数十年前の夢占いの本を見ると、「カラーの夢を見る時は心が疲れている」というような解釈がなされていました。たしかに、あまりにも鮮明な印象の色の夢を見る場合には、ストレスがたまっていることもありますが、普通の色が普通に登場する場合には、そんなことはありません。だって、私たちが普通眺めている世界は、ちゃんと色がついているのですから。
 特に問題がなければ、夢の世界も、現実に私たちが眺めているのと同じような、普通の色がついているはずです。また、古代の夢占いでも、色についての解釈はなされています。
 
 夢は白黒が普通、と書かれている本もありましたが、これは違います。その著作者は、いったい何を根拠にそういうことを書いたのか、私にはまったく理解できません。
 夢には意識できる色が登場しない場合もありますが、その場合、意識していないので、色を覚えていない、ということになります。が、色の記憶がないからイコール白黒と決めつけてしまう人の精神構造が、私にはまったくわからないのです。
 とにかく、はっきりと白黒であるといえる夢を見たとしたら、そのほうが稀なことでしょう。
 ですが、これはどうやら時代の影響が大きいようです。数十年前、つまりTVや映画が白黒だったということと関係があるのではないかと思われます。映像はすべて白黒という中に暮らしていれば、夢も白黒が自然と考えるわけです。あるいは、色に関心が向いていなければ、結果的に白黒の夢だったのでは、と思ってしまうのでしょうね。
 
 この質問は、1999年6月1日、私のメールアドレス宛にやってきた夢の質問メールの中のものです。差出人との面識はなかったのですが、文面は丁寧なものでしたので、記載されていた質問にお答えをいたしました。全てにお答えするのはかなり大変なことでした。私が差し上げた回答に対してのお返事はまったくありませんでした。今後、夢に関する質問をいただきました場合、お答えは、原則、公開の場でとさせていただきます。

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