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初夢公開鑑定2021 バックナンバー

今年もたくさんの初夢のご応募ありがとうございました。
 
 初夢は本来、夢に歳神があらわれて吉凶を告げるものでした。神仏があらわれる夢は、典型的な初夢パターンです。初夢に亡くなった人が登場することもよくあり、祖霊は神仏の仲間です。今でも大晦日に墓参りに行く地方があるように、もともとは新年に祖霊を祀っていたので、初夢に故人が登場するというパターンは、自然なことです。
 
 さて、神仏の定義について考えてみましょう。人間を越えた存在はすべて神であるとするなら、まずは祖霊、故人。そして妖怪もまた神の仲間です。妖怪といえば、2020年にブームになったアマビエも妖怪です。姿が異形で、豊作や疫病に関する予言をした超人的な存在ですから。アマビエが未確認生物(UMA)でないとしたら、その姿は幻覚、白昼夢であったということになります。
 
 妖怪(人ではなく、人の言葉を話すことのできる存在)に夢の中で出会い、アドバイスを貰うというような民話は世界各地にあり、そして人の言葉で告げられるのは、予言を含むアドバイスです。  たとえば白澤。これは中国の瑞獣(神獣)で、人間の言葉を話し、物知りです。その姿を描いた図画は魔除けとなり、まさにアマビエと同様。白澤もアマビエも、その姿は可愛いというようなものではありませんが、人語でアドバイスをくれるところが重要なのでしょう。

 では、2021年の初夢公開鑑定発表です。
秋月さやか
初夢画像

11「乳がんの宣告をうけた夢」
Q 私の初夢は、『乳がんの宣告を受け、手術を受ける当日の朝まで』という、具体的かつリアルな夢で、面白みが無いので(涙)、いよいよ手術する日の朝で、爽やかに終わります。病院は、それ程規模は大きく無いけれど、いわゆる総合病院で、窓の外は緑で、朝日が差していて、ピチュピチュっと鳥がさえずっている感じです。担当医は、若い感じで、サラリとどんどん合理的にものごとを進める感じでしたねぇ。一番印象的なのは、左胸のデコボコの腫瘍をゴロリと触った手触りです。黄色いような緑のような、エヘン虫みたいな感じが見えた感じです。虫というよりは、隕石みたいな感じです。は?。書いていると、胸が痛く感じますわ?。目覚めても不思議と焦りが無く、自分のことでは無いような気がしていました。数日後、友人の腫瘍の体験談を聞き、これかなぁと思ったのですが、でも、自分も気をつけます!
(ハンドルネーム ドーンパープル)

A まず、生涯のうちに乳がんになる女性の割合は年々増えており、現在は14人に1人、だそうです。女性だけの病気かと思いましたら、男性にも乳腺はあるので、少ないけれど、男性でも乳がんになるケースもあるのだそうです。心配なようなら、検査はしておきましょう。
 さて、病気の夢(病名の宣告)が、そのまま予知夢になることは、あまりありません。病気の宣告は、だいたいの場合、もっと他の事柄を意味しているからです。ではどういうことか。現実に病気の宣告をうけたとしたら、「仕事はどうしよう」「家のことは大丈夫だろうか」といったようなことを心配するのが普通でしょう。病名の宣告であっても、災害の発生であっても、あるいは他の事態であっても、日常生活に支障が起こるような何か、を心配している夢です。
 今の世の中で、日常生活に支障があるような事態が起こるかもしれない、という心配をしながら日々を送ってらっしゃる方々は多いでしょう。もしも感染したら、日常生活が普通に送れなくなってしまう、その不安があらわれた夢というように感じられました。というわけで、感染予防に気を付けることは、いうまでもありません。
 病気の夢が、そのまま現実の病気を告げていることはあまりありません。体の不調は精神の不調であったり、仕事でのトラブルをあらわすことのほうが多いので、そう考えると、仕事でのスケジュールに無理があったり、組織の中で問題が起こりそうになっていたり、といったような事態のほうが懸念されます。気になっていること、解決しておいたほうがいいことなどがあるようでしたら、放置せずに、意識を向けてください。それがすなわち治療です。手術は、問題解決にあたって、やや強制的な調整が必要な感じでしょうか。
 しかし、虫には要注意です。なぜなら、虫が病気を示していることはあり、家の中に虫が巣くっている夢が、病気を意味していることもあるからです。「一番印象的なのは、左胸のデコボコの腫瘍をゴロリと触った手触りです。黄色いような緑のような、エヘン虫みたいな感じが見えた感じです。」←ここはちょっと心配かな、と思いました。エヘン虫は、呼吸器系の疾患が連想されますので、うがいして、空気の清浄にも気を付けてお過ごしください。
秋月さやか

10「若い怪しい男性3人が登場する夢」
Q 3歳の子供と二人で車で旅行?をしていて(夫はいますが夢には出ませんでした)途中立ち寄ったコンビニで若い怪しい男性3人が家族らしくない子供3人を連れており、うちの子を見てこっちの方が条件が良さそうという話が聞こえてきた。接触しようとしてきた雰囲気があったが警戒して何とか切り抜けた。  その夜近くのホテルに泊まり、ふと窓を開けるとその若い男性の1人が警察に追われていた。明かりに気付いた男性が仲間にこちらの事を知らせ、その後隣の部屋から「ママ変な人がきた!」と叫び声が聞こえた所で目が覚めました。
(ハンドルネーム いがらし)

A そろそろ、お子さんの塾やお稽古事の計画を考えてらっしゃるのでしょうか。もしくは、保育園。若い男性3人は、塾やお稽古事の教室、保育園の担当者をあらわすと考えれば、夢の意味が通じるような気がします。
「うちの子を見てこっちの方が条件が良さそうという話が聞こえてきた。」←きっと、塾やお稽古ごとの教室で、お子さんの成績が優秀という意味ではないかと思えます。「その若い男性の1人が警察に追われていた。」←警察というのは、世間一般の評価。でも、どうやら悪い評価ではなさそうです。利用者の対応に追われる、としても、「追われる」ことに変わりはありません。塾や保育園探しの夢、と思えますが、いかがでしょう。
 人見知りの強いお子さんでしょうか。であれば、ご家族以外の知らない人と会えば「変な人がきた!」ということになるのでしょうが、危険を告げている夢ではないと思われます。
秋月さやか

9「急行に乗っている夢」
Q 1日にみたのは急行に乗っている夢でした。
(ハンドルネーム すず)

A 初夢で、乗り物の夢をみる方は多いようです。乗り物に乗ってどこかへ行く。夢の中で、その急行列車は、どこをめざしていたのでしょう。その行き先が、これからやろうとしていること、今年の目標に関係しているのでしょう。駅の様子や、夢の中の持ち物、車窓の風景などはどうでしたでしょうか。一人で乗っていたのか、それとも、他の人たちと一緒に乗っていたのか。各駅停車ではなく、急行。ということは、忙しい年になるのかもしれません。今年も、ますますのご活躍を!
秋月さやか

8「神様から保護者呼び出しされた夢」
Q 神様に保護者を呼び出されて説教される。亡き母が、神の意志で呼び出されって…まだ生きとるっての! 真面目に生きろ的な説教で、ぶつぶつ言ってましたわ。小学生時に何度も呼び出しされたトラウマが…。
(ハンドルネーム ゲン)

A 神様が登場するというところが、いかにも初夢でお正月! 学生時代、保護者を呼び出すのは教師でしたが、もう、学生じゃないですからね。この神様というのは、サラリーマンなら上司、客先みたいなものでしょうか。あるいは世間の一般常識。ですが、この一般常識というのが、なかなかやっかいなものであることは、よくご存じかと思います。ついうっかり手洗いを忘れたりしたら、あれ、どこかで誰かに見られていたらどうしよう、って、心配になったりしませんか? マスク、手洗いはもちろんのこと、お辞儀の仕方がぞんざいだとか、ナントカだとか、今の世の中では、みんな周囲を気にしてしまうストレスがたまっているような気がします。私事ですが、「のちほど電話差し上げます」で、電話に「お」がついてない!って言われたことありますもん。え?そこにつけるのか、って、首傾げちゃうでしょ。世の中、偉い神様だらけで、本当に大変よ。
 さて、現実にはお母さまはご存命ですが、親が亡くなる夢については、一般的には、自立の夢とされます。つまりもう親が必要ないという意味。しかし、呼び出されて説教されるというあたりは、う〜ん、自立ともいえないような…。となると、親が亡くなる夢は親が長生きするという逆夢と解釈しておきましょう。もしくは、お母さまに報告するようなイベントが発生するのかな。さあ、どうなるでしょう。ちょっと楽しみ。
秋月さやか

7「知らない女性が笑顔で話しかけてくる夢」
Q 自分含め男女四人で同衾し、起きたところ。一人はかつて非常に深い関係にあった女性。もう一人は知人の男性で、スキンヘッドでした(現実でもそうです)。立ち上がった背中を見て、美しいなと思いました。最後の一人は知らない女性で、半身を起こし、私に向かって笑顔で何か話し掛けていました。乳房が揺れていたのを覚えています。
(ハンドルネーム 高橋御山人)

A 非現実的な場面ですが、この場面を、露天風呂に置き換えると、わかりやすいかと思います。4人で露天風呂に入った夢なら、いわゆる裸の付き合い。社会的な肩書やうわべを越えた関係性です。そういう意味では、ひとつの鍋をみなでつつくといったような夢も、これに近いのでしょう。いずれもこのコロナ禍では、禁止されていることばかりですが。
 スキンヘッドの男性は現実世界での知人であるということですが、スキンヘッドというあたりで、修行僧が連想され、精神的な修養の場という解釈できるのかもしれない、と思いました。つまり、修行僧の代役として登場しているのかもしれない、ということです。知らない女性は、微笑と乳房から、いわば吉祥天のような存在でしょう。かつて深い関係にあった女性、そして修行僧と吉祥天という組み合わせです。
 男女は陰陽で、陰陽が揃えば新たなものを生み出すという考え方は呪術の基本ですし、その男女が二組になれば、それはさらに多くのものを生み出す。ゆえに四は吉数であり、世界を作る基本です。
秋月さやか

6「津波を逃れる夢」
Q 海の砂浜に座り綺麗な潮の満ち引きで心地良く遊んでいましたが、いきなり潮が引いていきました。これは津波の前兆だと思い直ぐに帰らなければと帰る途中海の沖が既に大きな波となっているのを観て自宅に帰りました。自宅は近かったのか早く帰れました。そして大きな窓から外を観ると既に下の階9階まで浸かっていましたが私は10階に住んでおり安心している処でした。窓の隙間から海水が少しだけ入って来そうだったので窓の鍵を閉めて更に安心している処で夢は終わりました。
(ハンドルネーム りゅうさん)

A 津波は、世の中の大きな流れです。コロナ禍や不況、世の中を大きく買えてしまうような潮流です。その流れに巻き込まれてしまったら、被害は大きいでしょう。ですが、自宅に帰り、被害には遭わずにすみます。つまり、実際に、世の中の混乱や不況に巻き込まれることはない、ということを告げています。しかし、この夢の中には、早めに対処せよ、というメッセージがこめられています。逃げ遅れることのないように。そして、戸締り(セキュリティ)もしっかりと。
 実際のお住まいは10階でしょうか。もしそうでなければ、この数字は時期をあらわしているように思えます。9月までは厳しい状況が続き、10月に入れば、緩和していく、というように解釈できますので、そのつもりで、これからのスケジュールを考えてみてください。
秋月さやか

5「亡くなった父が母の言動を弁解する夢」
Q 縁切りした母親の若い時に出会い、アレコレと文句を言われてしまう。内容は覚えていないけれども、とりあえず不平不満を言われながら呆れている自分がそこにいて、亡くなった父が私の肩を叩き、「許してやってくれ。もうどうしようもないから。変わらない人だから、言わせてやっておいてくれ」、申し訳なさそうにする父の「許してやってくれ」はきっとこの不平不満を言っている様子を許してくれ、なんだなぁとおぼろげに理解しました。
(ハンドルネーム はぐれ雲)

A 亡くなったお父様が登場する夢は、まさに典型的な初夢です。初夢に故人が登場するというパターンは、凶夢ではなく、むしろ吉夢に多いパターンである、ということを、まず申し上げておきます。
 縁切りしたお母様は存命なのでしょうが、現実ではもう会うこともないのでしょう。ですがこの夢は、ある意味、一家団欒の夢です。仲が悪いのに団欒なんて、と思われるでしょう。でも、世の中の家庭において行われる正月の団欒という年中行事は、仲が良いから行われているというわけではありません。たとえ仲が悪かろうがなんだろうが、家族が行うべき義務としての年中行事です。正月に実家に顔なんて出したくないけど、でも、行かなきゃね的な人たちは、実際には大勢いますので。
 現実では、家族3人で集まることはもうないわけです。でも、夢の中では、年中行事として、正月の団欒が行われているわけです。(注・繰り返し書きますが、年中行事に、仲が良いとか悪いとかはあまり関係のないことですので。)
 亡くなったお父様の「もうどうしようもないから。変わらない人だから」は、お父様の、というよりご自身の中にある気持ちでしょう。「許せない」気持ちがいまだにあるからこそ、「許してやってくれ」と、夢の中で亡くなったお父様がおっしゃるわけで、「許すべき」なのに「許せない」、葛藤をあらわすような気がします。初夢には、日頃忘れているような出来事や人が登場することがあるのは、やはり年の区切りだからでしょう。
 そしてこれは筆者の個人的な感想ですが、「許せない」ままでいても問題はありません。(矛盾しているようですが)「許せない」気持ちがあるからこそ、夢の中のお父様が「許してやってくれ」と言い続ける、それが、お父様との心の繋がり、というように私には感じられました。正月の一家団欒を、夢の中ですませられたのでしょう。よい1年をお過ごしください。
秋月さやか

4「黒い龍のようなアシカが橋を破壊する夢」
Q 大きな川の上に高い吊り橋がかかっており、私はそこから川を見下ろしていました。すると突然、川に大量のアシカの群れが現れました。私の周囲にいた他の人々は逃げ出したのですが、私はなんとなく橋の上から動くことができませんでした。すると巨大な生物(最初はアシカかと思いましたが途中から黒い龍のように見えました)が現れ、橋を破壊したので慌てて逃げる夢です。
 関係があるのか分かりませんが、昨年はコロナ禍で仕事(医療関係)が忙しくなり、小さい子どもがいることや、持病の喘息が悪化するなど何かと慌ただしい一年でした。
(ハンドルネーム さゆ)

A アシカは「海禿(うみかむろ)」とも呼ばれ、佐渡では人を騙す妖怪であったということです。その姿が、禿(かむろ)、子供のように見えるのでしょう。悪意はないけれど、無責任な噂で人をたぶらかす妖怪です。
 大量のアシカの群れのあとから、黒い龍のような巨大な生物が登場します。無責任な噂や不安感がさらに大きく集まったようなイメージでしょうか。アシカだけだったら、そんなに問題もなかったのでしょうが、黒い龍は凶悪で、橋を破壊し、慌てて逃げることになるわけですね。トラブルやストレスからは、逃げたほうがいいという警告夢のメッセージではないかと思えます。「周囲にいた人は逃げ出したのですが、私はなんとなく橋の上から動くことができませんでした。」ということですが、状況判断が遅れると、逃げ損ねる危険性もあるという警告夢ではないでしょうか。
 世の中の大変な状況の中で、苦労なさっている方たちが大勢おられます。程度の差こそあれ、コロナ禍の影響を受けない人はいません。お仕事のこと、お子さんのこと、ご自身の体のこと、大変な状況と思いますが、状況判断を敏速にして乗り切っていかれますように。
秋月さやか

3「女性と2人で畑を耕す夢」
Q 家の近くにある畑にボーイッシュな女性と二人でいました。二人でその畑を二人で時々笑みを浮かべながら地ならしをしていました。天気は晴れていて、少し汗をかいていました。その後、特に変わったことはなく、とにかく地ならしをしていました。ただ、苦痛や嫌な思いはせず、心地よかったです。この初夢のメッセージは何でしょうか。また、今年1年はどんな年になるのでしょうか。
(ハンドルネーム やました)

A やましたさんは男性で、夢にあらわれたボーイッシュな女性は好みのタイプなのでしょうか。であれば、出会いの夢。それも結婚前提。現実にはそういう女性とつきあっていないとしても、これから出会いがやってくるはずです。畑を耕す、地ならしをする。つまりまだ、作物は植えられていない状態ですから、これから結婚の準備を始めるということになるのでしょうか。苦労はしても、働くことの喜び、地道な生活の楽しみを感じることができるでしょう。
秋月さやか

2「友人を階段から突き落として殺す夢」
Q 高校時代からの友人を階段から突き落として殺す夢を見てしまいました。ああ、後味悪っ!というか怖っ! 現実世界では何の恨みもない仲の良い友人なのに、どうして殺してしまうのか実に謎ですわ。あ、あまりの恐ろしさにドキドキしているんですからねっ! 楽しくてドキドキしているわけじゃありません!念のため。
(ハンドルネーム ぷにぱぱ)

A 高校時代の友人(しかも仲が良い)とは、青春の一時代の時間を共有した間柄といえます。「何の恨みもない仲の良い友人なのに」、そう、友人というより、自分の過去の一部として、夢に登場してきています。その友人を殺してしまうということは…つまり、自分の過去を否定したくなっている状態でしょう。「なんであの時、こんなことをしていたのか、だから今、こんな苦労をすることになっている…」といったような状況に現在陥っているのではないでしょうか。しかしそれは、高校時代の友人、U君のせいではないんですけどね。過去を消しても、現在は変わりませんので。よく、人を殺す夢は吉夢、と言う人がいますが、それは夢は逆夢、凶は吉になると考えるためでしょう。でもこれは吉夢というわけでもなさそうです。といっても、警告夢でもなく、単なるストレス発散の夢のようですが。とにかく、過去は変えられません。変えられるのは未来だけです。
 ちょっと心配なのは、「あ、あまりの恐ろしさにドキドキしているんですからねっ! 楽しくてドキドキしているわけじゃありません!念のため。」←コレです。怖い夢をみたからドキドキしているのではなく、心臓がドキドキしちゃったから、怖い夢のストーリーを後付け、という構造になることがあるのです。不整脈とかありませんか? お酒は控えてくださいね。
秋月さやか

1「海に落ちてシャチと泳ぐ夢」
Q 朝日が登る前の薄暗い海を上空から眺めていました。波は穏やかでした。海の真ん中にシャチがゆったり泳いでいるのを見た瞬間、上空から海へ自分が真っ直ぐに落ちていきました。とても怖かったです。そのままシャチの隣に着水、シャチの背中に乗りシャチを撫でながら泳ぐ夢です。同じ夢を何度か見ているので、意味があれば教えて頂きたいです。
(ハンドルネーム つぴ)

A 初日の出前といったような光景でしょうか。薄暗い海はまさに無意識でしょう。しかし、シャチを見た瞬間に、海へ落ちていく。シャチは、可能性でしょう。しかし、未知の可能性に身を投じる、それは誰だって不安に感じます。
 よく「清水の舞台から飛び降りる」という言い方がありますが、つまりはそういう状況でしょう。まだやったことのないチャレンジをすべきかどうしようか、迷っている。といっても、シャチを見つけたら、それが決断のタイミングです。シャチの隣に着水し、そしてシャチの背中に乗って泳ぐ。そのチャレンジはうまくいくでしょう。
 
 ちなみに、「清水の舞台から飛び降りる」の「清水の舞台」とは、京都東山区にある音羽山清水寺のベランダのような舞台のこと。高さ13メートルあるそうですが、(3階建て住宅の屋根の上に登った時ぐらいの感じ)、願をかけてここから飛び降り、無事であればその願いは叶う、とされたそうで、江戸時代には、この願掛け(運試し)をする人が続出。200人以上の人が飛び降り、しかし、亡くなった人もいます。(注・明治5年に禁止令が出されました。) 思い切った決断をすることを「清水の舞台から飛び降りる」と、今では諺のように使われています。
秋月さやか

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