占星術概説
天宮図(ホロスコープ)
天空の状態を描いた占星図。ある瞬間、星が天空のどこにあったのか。星の位置を示すために、人々は、天空を区切り、あるいは目立つ恒星を目印にしました。太陽の通り道である黄道を基準に、あるいは地上との関係性から生じる赤経赤緯を天空に投影して、星の位置を記そうとしたのです。基本的には、太陽の通り道である黄道を、春分点から12等分した12宮を用いて示した図は、すべて天宮図と呼ぶことができるかも知れません。惑星や恒星が、12宮区分のどこにあるのか。しかし、同時に、地上から眺めた時の星の位置も重要になります。Horoscopeは、古来、東の地平線から昇る星を眺めて時を計ったことに由来する言葉で、アングル(四点)と関連します。天宮図は、占星術ではチャート(Chart)と称されることもありますが、チャートは本来、海図の意味です。
出生(ネイタル)Natal
出生時の天空の状態を記したものを、出生天宮図(ネイタルホロスコープ、ネイタルチャート)と呼ぶ。Nativityと表記されることも多い。
運行(トランジット)Transit
刻々と変化する星の動き、トランジット。今現在の瞬間の位置を意味する。が、特定の日時の位置をトランジットと呼ぶ場合もある。
相性(シナストリー)Shynastry
本来は、2つのチャートの関係性を比較する場合に用いられる用語であり、広い意味ではネイタルに対するトランジットの比較もシナストリーと考えられる。が、たいていは相性図をシナストリーチャートと呼ぶ場合が多い。
占術研究家 秋月さやか
筆者の活動・講座 > 占星術概説 天宮図(ホロスコープ)
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