占星術概説
天空と地上の四点(アングル)
天宮図(ホロスコープ)作成の基準となる4点をアングルと称する。アングルは、地上と天空とが接する4点と考えてもよいが、ただし、厳密には、下降点は除外される。
それは、南中点、北中点、上昇点、下降点の4つ。大地の自転により、その関係性は刻々と変化する。古来、星の観測者たちは、ピラミッドやジグラッドのように、東西南北の方角に向いた建物から星の位置を観測した。つまり、地上から見える星の位置を定めるのに、地上の方角を基準に用いたのである。天空は南を上に、北を下に、東が左、西を右となる。(このため、星座早見版などの図とは、異なるように見える。)ただし、アングルには角度という意味もあり、星相(アスペクト)をあらわす用語として用いられることもある。
上昇点 アセンダント Ascendant ASC
東の地平線から昇る星座宮。古代において上昇点は最も重視されました。それは、新たに生まれ出る時を告げる点だったからです。肉体や、与えられた宿命、つまり運命を決定する初期の重要な要素。
下降点 ディセンダント Descendant DES
上昇点の正反対にあたる点。占星術では、上昇に対し180度と定められる。概念としては、星が沈み消えていく点。(ただし、実際には星が沈んでいく場所とは異なる)。下降点は、その人を取り巻く社会や役割をあらわすとされます。
天頂点 メディウムコエリ Medium Coeli M.C.
星(黄道)が南中する点。南中点で、星は地上から見て最も 高い位置に昇ります。つまり、人生において目指す目標や理想、望んでいる姿をあらわすとされます。
天底点 イームムコエリ Imum Coeli I.C.
星が北中する点。すなわち天底にあたる点。基盤、帰属意識などをあらわすと考えられます。また、そこにある星は見ることができないため、潜在意識をあらわすと考えてよいのかも知れません。
占術研究家 秋月さやか
筆者の活動・講座 > 占星術概説 天空と地上の四点(アングル)