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夢についてのノート

夢見る島

 以下は、自著である秋月さやか「細密夢占い事典」の中の文章をもとにして、リライトしたものを掲載しています。夢についてのエッセイは「夢の黙示録〜秋月さやか夢占い〜」でもご覧いただけます。占夢暦、よくみる夢99は、ムーンラボカフェへどうぞ! (秋月さやか)

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「夢見る島」

 意識の海に、眠りを載せた船が浮かんでいます。暗い闇の海の中、ほのかな月明りと星明りをたよりに航海していくと…そのうち、霧に包まれた海のかなたにひとつの島が見えてきます。近づくかと思えば遠ざかり、あるいは消え、突然姿をあらわす島。島の存在そのものが夢まぼろし。それは現実世界と非現実世界の境目に位置する夢幻の島。
 島にはケシとマンドラゴラが茂り、奇妙なコウモリと梟が飛び交っています。島の周囲は虹色に輝く高い城壁で囲まれています。城壁には4つの門があり、そこからさまざまな夢たちがあらわれます。鉄の門からは恐ろしい戦いの夢が。土の門からは悲しい夢が。象牙の門からは偽りの夢が。角の門からは真実の夢が…。
 ルキアノスがその著書の中で描いた夢の島。ルキアノスは、なんと本当の話としてこの物語を伝えています。そう、心の中で見た本当の話、本当だけれど現実ではない世界、それが夢なのかも知れません。

「夢はもうひとつの世界」

「魂、内なる心」

「夢と魂(プネウマ)」

「夢言葉」

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