夢についてのノート
夢言葉
夢の世界には文字や言葉がありません。もともと文明の道具として生み出された言葉は、イメージ(心象)を伝えるための記号にすぎません。たとえば「林檎」という言葉は、私たちが通常リンゴと呼んでいる、あの赤くて丸い果実を意味します。この場に林檎がなくても、私たちは「林檎」という言葉によって、かつて自分が見たことのある林檎の形やその味、それに対して抱いている感情などを思い浮かべることができます。つまり言葉によってあるイメージ(心象)を呼び起こすことができるのです。私たちは言葉によって意思疎通を図りますが、実は心の中ではイメージ(心象)の交換を行っているのです。
夢は、文字による言葉のない世界です。だから、何かを伝えるために、映像が必要なのです。「花」が登場すれば、そこには、花から思い起こすイメージ、「きれい」「女性」「恋愛」などが語られているのです。「海」は「母なる海」をあらわすので、「母親」や「家庭」、「胎内」「新たな生命の誕生」などを意味する、という具合。それが夢言葉です。
夢言葉には、反対の意味が含まれることもあります。たとえば「葬式」は、夢言葉では「死」を意味しません。死は新たな世界での「誕生」、すべてを終わりにして「新たなスタート」をすることを意味しているのです。そう、「夢言葉」に隠された本当の意味。「夢言葉」を知らなければ、夢のメッセージを読み解くことはできません。
夢についてのノート > 夢についてのノート 夢言葉
この記事のURL
https://www.moonlabo.com/cafe/dream/?OpDv=dreamNote04