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占星解説

1デーク、2デーク、3デークは、どういう分類でしょうか?

「2010年7月まで乙女座、天秤座を行ったり来たりする土星の説明のとこで分からないことがあります。1デーク、2デーク、3デークは、どういう分類になるのでしょうか?」

 デークは、ひとつの星座宮につき、3つ存在します。1デーク、2デーク、3デークです。ひとつの星座宮は30度、30度を10度ずつに区切ったものがデークなのです。
 1デークは、0〜9度(10度未満)、2デークは10〜19(20度未満)、3デークは20〜29度(30度未満)です。つまり、1デークは、星座宮の始まりのほう、2デークは真ん中、3デークは最後のほうのエリアになります。

 たとえば、牡羊座宮生まれの人の場合、牡羊座宮1デーク生まれは春分の日からの10日間ですから、だいたい、3/21〜3/31ぐらいまでが1デーク、4/01〜4/10までが2デーク、4/11〜4/20までが3デークになります。
 ひとつの星座宮を太陽が運行するのは約30日間、つまりひとつのデークは約10日間となります。そのため、デークは、日本語では旬と訳されます。デークの語源は、エジプト起源のデカン。全天の星を36デカンに区分して観測、あるいは暦を作っていたことから来ています。ただし、現在の占星術では、デークは度数(角度幅)と対応して考えられています。
 
 天空の星の運行速度は、星によって異なります。土星などは、約2〜3年かけてひとつの星座宮を運行していきます。
 2009年秋から土星が天秤座宮に入りました。しかし土星の影響は±10度ぐらいですから、土星が天秤座宮の最初のほうに入っても、天秤座宮の10度ぐらいまでに太陽がある人にしか影響がないのです。そう、天秤座宮の最初のほうに生まれた人たちですね。
 天秤座宮の最後のほうに生まれた人にとっては、2010年は、まだあまり土星の影響は感じられないのです。
 星座宮の最初のほうに太陽がある人と、終りのほうに太陽がある人とでは、土星が太陽に近づいて重なる時期(つまり、影響があらわれる時期)には、ズレがあり、1年間以上、違ってしまうこともあります。土星や木星など、動きの遅い星の影響をわかりやすく説明するためには、デークの区分は大変便利なのです。
 
 さて、土星は、2010年夏ぐらいまで、天秤座宮1デーク、乙女座宮3デークを運行しています。
 ですから、天秤座宮生まれの人といっても、土星の影響が強くあらわれるのは、天秤座宮1デーク(0度から9度)に太陽がある人、そして2デーク生まれの人ぐらいまでなのです。3デーク生まれの人は、秋以降になってからでないと、土星の影響はあまり感じられないでしょう。
 一方、土星は逆行して、4月から7月にかけて乙女座宮の3デークに戻ります。乙女座宮の最後のほうに生まれた人たちにとっては、まだ土星の影響が少し残っている、といっていいでしょう。

占術研究家 秋月さやか

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